古来山岳信仰の対象であり、岩手山・姫神山と共に岩手三山の一つに数えられた早池峰山は、修験者の山でもあったと云われています。
その山頂・奥宮へ至る登山道は4本、それぞれの登山口に里宮があり、中でも花巻市大迫町の早池峰神社、遠野市附馬牛町の早池峰神社はよく知られていますが、ここ宮古市門馬・早池峰神社はあまり訪れる参拝客は少ないようです。
令和4年4月13日
早池峰神社は、ハヤチネウスユキソウでも有名な早池峰山を中心に東西南北にあるのですが、今回は北にある宮古市門馬の早池峰神社を初めて訪ねてみました。
盛岡市から宮古市へ向かう“宮古盛岡横断道路”は、かつては川沿いにカーブの多い道路でしたが、東日本大震災の復興支援道路に位置付けられて重点的な整備が行われ、今では快適に走れる国道に変わりました。
鮎釣りの川としても知られる閉井川沿いに、静かにたたずむ早池峰神社へ行くには、宮古街道(旧道)に車を止めて橋を渡ります。
大分痛んだコンクリート造りの鳥居前を右に進み、民家の玄関先をご挨拶しつつ通らせていただくと左手に鳥居とお社があります。
ご祭神は“瀬織津姫命”ですから、もちろんお社は川そばですが参道も駐車場もありません。
小ぶりな鳥居と大きいとは言えなませんがよく手入れされた清楚な拝殿、その裏には本殿があります。
神社に必ずある手水舎や狛犬がないせいか、今までには無いシンプルで清々しくスッキリとした印象を感じつつ、今日も瀬織津姫命にお祈りさせていただきました。