令和4年4月16日(土)
ひと晩車中泊でお世話になった“道の駅上品(じょうぼん)の郷”を出発し、一路福島を目指します。
石巻市、仙台市、白石市を経由して“道の駅 国見あつかしの郷”で小休止。
道々、瀬織津姫命所縁の神社を探しつつ“三春滝桜”へ向かい349号線を走っていたところ、“木幡山 隠津島(こはたさん おきつしま)神社”の入口が眼に留まったのです。
これもご縁かと思い山道を登り始めたのですが、道は狭く所々落石跡や枝が倒れていたりでゆっくりゆっくり慎重に走行。
後で知ったのですが舗装された正規の道路があり、なんと裏側から入っていたのでした。
隠津島神社山門の左側にはトイレ、右脇には可愛い竜神様の手水舎(てみずや)があります。
山門から上へと伸びる階段は、道幅も広く手すりも設置されとても歩きやすいのですが、先の参道も舗装されてるとは言え私には結構きつい登り道でした。
やがて朱色の“隠津島神社三重塔”が見えてくるとようやく拝殿へ到着です。
拝殿で息を整えつつ“木幡山隠津島神社縁起”を拝読すると、社号が三度も変わっており二度目は“弁財天宮”となっています。
何故何度も社号が変わったのでしょうか、変えられたのでしょうか?
隠津島神社はかつて弁才(財)天宮と称しており、今も「木幡の弁天様」と呼ばれて親しまれているようです。
12月に行われる木幡の幡祭りが国の重要無形民俗文化財に指定されていることも知りました。
良く整備された参道をはじめ、三重塔、拝殿いずれも立派な作りで、ここ隠津島神社が地元の人々から長年大切に手入れされてきたことを窺わせます。
“木幡山隠津島神社縁起”には、御祭神が隠津島姫命(おきつしまひめのみこと) 又の名 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと) 、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三神とあります。
また、本宮は日本神話に登場する日本最古の神社の一つ宗像大社(福岡県宗像市)とありました。
“天照大神の三女神が見守る縁むすびの神社”として良く知られているようです。
静かで心地よい緑の中、“木幡山門神社本殿(隠津島神社の旧本殿)”や“木幡の大杉(国指定天然記念物)”などをゆっくり拝見して回りました。
下山時にはたと気が付いたのですが、「市杵島姫命=弁財天=瀬織津姫命」と同一視されていることを思い出しました。
知らず知らずのうちに“瀬織津姫命を祀る神社”にお参りしていたのです。
そのことにもっと早く気が付いていれば、瀬織津姫命へのお祈りをさせていただくのでした。(残念!)